Suno AIと作った音楽の時間 – 第2回:この一曲で、課金することを決めた

前回は、はじめてSuno AIで曲を作った日のことを書いた。
今回は、その続きになる。

この一曲をきっかけに、
Sunoとの関係が大きく変わった。


当時の生活は、かなり単調だった。

朝起きて、Sunoを開き、
その日の上限である5曲を生成する。
それが、毎日の日課になっていた。

良い曲ができれば、iPhoneに入れる。
そうでなければ、流して終わり。

楽しいけれど、まだ「遊び」の延長線上にあった。


そんなある日、
少し変わった曲ができた。

イントロが、妙に印象的だった。

正直に言うと、
イントロの後の展開は、そこまで良くなかった。
全体として完成度が高い曲ではない。

それでも、そのイントロだけが、
ずっと頭から離れなかった。


Sunoには「延長」という機能がある。
曲の途中から、続きを生成し直すことができる。

試しに、
イントロが終わるタイミングから延長してみた。

延長もクレジットを使う。
無料プランでは回数に限りがある。

それでも、気になってやめられなかった。


毎日、同じ場所から何度も延長する。
「ここから先が違えば、もっと良くなるはずだ」
そんな予感だけがあった。

そして、あるとき。
延長で生成されたメロディを聴いた瞬間、
胸が、はっきりと震えた。

ああ、これだ。
そう思った。


そこからは早かった。

気になるポイントが出るたびに、
またそこから延長する。
少しずつ、少しずつ、形を整えていく。

「この曲を、ちゃんと完成させたい」

その気持ちが強くなるほど、
一日の制限が、もどかしくなった。

そして、課金することを決めた。


そこから、3日。

一曲のインストが完成した。
タイトルは「Flowers」。

これまで「melty」に入れていた曲たちとは、
明らかに感触が違っていた。

初めて、
「これは自分が作った曲だ」
そう言える気がした。


曲ができると、
今度はジャケットを作りたくなった。

それまで画像生成は、
正直、遊び程度にしか使っていなかった。

でもこのときは違った。

花が咲き、
やがて散っていく。

はじまりと、おわり。
その両方を感じさせるイメージを、
何度もプロンプトを考えながら探した。

そして、
この曲にぴったりだと思える一枚ができた。


その画像を見たとき、
「Flowers」というタイトルが、少し違う気がした。

もっと、日本語のほうがいい。
もっと、余韻が残る名前がいい。

そうして、
この曲は「花は散り」というタイトルになった。


振り返ると、
ここからが本当のスタートだった。

Suno AIは、
便利な作曲ツールではなくなった。

一緒に作る相手になった。

次回は、
この「花は散り」から始まった制作が、
どうやって量産期へと入っていったのかを書こうと思う。


🎬 本文で紹介した楽曲

※YouTubeで視聴できるようにしています

花は散り(Instrumental)

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Bluepiece Lab.
Bluepiece Lab.

AIを使ったクリエイティブを行うプロジェクト。
音楽や小説を中心に、作品全体を「ひとつの物語」として構築することにこだわっています。
技術よりも感情、効率よりも余韻を大切に制作しています。

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