Suno AIと作った音楽の時間 – 第5回:アルバム「Melty」ができるまで

前回は、
曲に歌を乗せた瞬間、
世界が一気に立ち上がった話を書いた。

その流れで、
3曲を作り終えた。

そして、
次は「スターダスト」だと思っていた。


ただ、
そこで手が止まった。

元々、
この曲にはオーラがあった。

何かがある。
それだけは、はっきりしていた。

でも、その良さが、
どうしても引き出せない。

どんな生成をしても、
しっくりこない。


そこで一度、
「スターダスト」から離れることにした。

代わりに思ったのが、
これまで「Melty」で使ってきた
インスト曲たちに、
歌を入れてみることだった。

数をこなすことで、
見えてくるものもあるかもしれない。

そう思った。


「Melty」に関しては、
歌詞もある程度、
AIの提案ベースで作ってみようと決めた。

それと同時に、
AIでしかできないことをやってみたい
とも思った。

その象徴として選んだのが、
日本語詞と英詞を織り交ぜた歌詞だった。


もともと「melty」の曲は、
英詞のリズムと相性がいい。

一方で、
英詞は、これまで自分にとって
ハードルの高い領域だった。

だからこそ、
これはAIだからできるチャレンジだ、
とも思えた。


まず最初に手をつけたのは、
一番最初に作った曲
「Feeling in the Night」だった。

この曲のことは、
はっきり覚えている。

夜、布団に入って、
ChatGPTに向かって、
思いつくままに
一つの物語を書き殴った。


砂漠を歩く男がいる。
途中で、ある男に出会う。

その男は言う。
「困ったら、念仏を唱えろ」

やがて男は倒れ、
生と死のあいだへ行く。

空を浮遊しながら、
それでも念仏を唱え続ける。

誰かが、
必死に自分を蘇生しようとしている。

現実世界に戻ると、
そこには地獄のような
灼熱の太陽と砂漠が広がっている。


そこまでのストーリーを書いて、
「これを歌詞にまとめてほしい」
とChatGPTにお願いした。

すると、
それをきれいに
3番構成の歌詞にまとめてくれた。

曲の尺に合わせて、
こちらでカットしたり、
文字数を揃えたりする。

間奏には、
曲の雰囲気に合わせて
英詞を足した。


あとは、
歌がしっくりくるまで、
ひたすら生成を繰り返す。

そうして、
「Feeling in the Night」は、
「仏陀」という曲に生まれ変わった。


同じように、
それぞれの曲にテーマを決め、
ChatGPTに歌詞の“叩き”を作ってもらう。

それを、
自分の手で修正していく。

例えば、

  • 「無双モード」は、
    転生したら最強になっていた主人公の話。
  • 「音楽はそこに」は、
    Stevie Wonderの「Sir Duke」を
    現代に置き換えたようなイメージ。
  • 「正義の使者」は、
    SNS時代の社会問題をテーマにした。

歌詞と歌が入ることで、
「melty」の曲たちは、
それぞれ独自の輝きを持ちはじめた。

気づけば、
11曲が揃っていた。

これを一つにまとめ、
アルバム
「Melty」として仕上げた。


完成してから、
しばらくの間、
毎日のように「Melty」を聴いていた。

どの曲にも、
はっきりした世界観がある。

通して聴くと、
本当に気持ちのいいアルバムだと思えた。

それが、
少し自信にもなった。


そして、
また「スターダスト」の制作に戻っていく。

ただ同時に、
別の気持ちも芽生えていた。

このアルバムを、
外に出してみたい。


音楽配信といえば、
真っ先に浮かぶのはSpotifyだ。

でも、
どういう仕組みなのかは、
正直よく知らなかった。

「Melty」が完成したことで、
そのあたりを
ちゃんと調べてみようと思った。

それが、
次の話につながっていく。


🎧 仏陀

愛を分かち合いましょう
harusame ao.
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「AIでしかできないこと」をコンセプトに、
より挑戦的で実験的な表現を行うプロジェクト。
制約のない発想とAIの特性を掛け合わせ、新しい表現の可能性を探っています。

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