Suno AIと作った音楽の時間 – 第7回:Bluepiece Lab.という名前を選んだ理由

前回、
DistroKidを使って配信する話を書いた。

配信の手前まで進んで、
ひとつ大事なことに気づいた。

――アーティスト名義が、決まっていない。


本名を使うつもりは、最初からなかった。

これまで音楽をやるときは、
「モーリス・ブルー」という名前を使ってきた。

自分の本名を少しいじった名前で、
大好きなEarth, Wind & Fireの
モーリス・ホワイトへの憧れもあった。


ただ、
モーリス・ブルーは“生身”だ。

自分で曲を作り、
自分で歌う。

今回のAIを使った制作とは、
少し違う気がしていた。


思い返すと、
若い頃、精神的にかなりしんどい時期があった。

音楽という夢がありながら、
目の前には容赦なく現実がある。

作りたい。
歌いたい。

でも、
生きていくためには働かなければならない。


当時は、
いわゆるITバブルの時代だった。

残業や徹夜は当たり前で、
「デスマーチ」という言葉も身近だった。

音楽なんてやっている
ひょろい人間は、
仕事でもミスが多く、
たくさん叱られた。


そんな時期に作っていたのが、
blue peaceという作品だった。

20代で、
社会のこともよく分からないまま、
もがきながら作っていた音楽。

でも、
ハードワークが原因だったのか、
ひどく鬱になり、
曲が作れなくなってしまった。


あの頃、
燃え尽きてしまった夢。

それを、
今のプロジェクトの名前にしていいのか。

正直、少し迷った。


でも、
blue peaceだと
少しスピリチュアルすぎる気もして、
blue pieceに変えた。

そして、
モーリス・ブルーとは切り分けて、
AIを使ったクリエイティブの
“実験室”のような場所にしたかった。

だから、
Labをつけた。


ブルーピース・ラボ。

悪くない。


ChatGPTにも相談してみた。

視認性のこと、
名前のバランスのこと。

「最初は大文字で、
最後にドットをつけるのもいいですね」

そんなアドバイスをもらい、
Bluepiece Lab.になった。


AIと一緒に名前を決める。

それ自体が、
実験室っぽくていい。

私たちは、
実験室のチームメイトなんだと思った。


こうして名前が決まり、
DistroKidに
Bluepiece Lab.名義で作品を登録した。

まずは、
はじまりの3曲。

  • 花は散り
  • ブルー・カーペット
  • ラスト・メモリーズ

シングルとして登録。


次の日、
ちゃんとSpotifyに表示されていた。

そして、
アルバム「Melty」も公開された。


若い頃、
あまりにも遠くにあった夢。

それに、
大人になった今、
AIの力を借りながらでも
少しだけ答えてあげられた気がした。


次回は、
せっかく公開した作品を
どうやって知ってもらうか?という話。

InstagramやTikTokを、
ちゃんと使ってみることになる。

愛を分かち合いましょう
Bluepiece Lab.
Bluepiece Lab.

AIを使ったクリエイティブを行うプロジェクト。
音楽や小説を中心に、作品全体を「ひとつの物語」として構築することにこだわっています。
技術よりも感情、効率よりも余韻を大切に制作しています。

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