AIが書いた曲を歌ってみて、意外な発見をした、という話をよく聞く。
「思ったより歌えた」とか、「逆にしっくりこなかった」とか。
その違和感こそが、実はとても重要だ。
AIが作った曲は、良くも悪くも“自分発”ではない。
だからこそ、そこに自分の声を通した瞬間、
相性の良し悪しがはっきり可視化される。
AIの曲は「平均的な鏡」になる
AIが生成するメロディや歌詞は、
多くの場合、破綻がなく、どこかで聴いたことがある構造をしている。
それは欠点でもあるが、
同時に「基準点」としては非常に優秀だ。
その平均的な曲を歌ったとき、
- 無理なくハマる部分
- どうしても不自然になる部分
- 感情が自然に乗るフレーズ
- 置いていかれるメロディ
これらが、驚くほど正直に表れる。
歌いにくさは、弱点ではなく「輪郭」
「この曲、歌いづらいな」と感じるとき、
多くの人はそれをネガティブに捉える。
だが、歌いにくさは必ずしも欠点ではない。
それは単に、自分の声や感性が向いていない方向を示しているだけだ。
逆に言えば、
歌いやすい曲、自然に感情が入る曲には、
自分の強みがそのまま表れている。
自作曲よりも、先に分かることがある
面白いのは、
AI曲を歌うことで分かることの中には、
自分で曲を書くよりも早く見えるものがある、という点だ。
自作曲には、どうしても“思い入れ”が入る。
良くも悪くも、客観性が失われる。
AI曲には、それがない。
だからこそ、
「自分はこういう言葉に反応する」
「こういうメロディだと声が伸びる」
といったことが、冷静に分かる。
AIは作曲家ではなく、試金石
AIに曲を書かせる、というと、
「創作を任せる」イメージを持たれがちだ。
だが実際には、
AIは優秀な作曲家というより、
自分を測るための試金石に近い。
大量に曲を出させ、
歌い、捨て、残す。
その過程で残るのは、
AIの癖ではなく、
自分の声の癖と感性だ。
強みは、後から言語化される
最初から
「自分の強みはこれだ」と分かる人は少ない。
多くの場合、
歌ってみて、違和感を覚え、
それを何度も繰り返した先で、
ようやく輪郭が見えてくる。
AIはその回数を、
異常な速度で増やしてくれる。
結論:歌うことで、主役は人間に戻る
AIが曲を書く時代になった。
だが、歌う瞬間、主役は必ず人間に戻る。
声、呼吸、癖、感情。
それらは平均化できない。
AIが書いた曲を歌ってみると、
自分の強みがわかるかもしれない。
それは、
AIに代替されないものを探すよりも、
ずっと実践的な方法だ。
🎬 曲と映像で、この世界観を知ってもらえたら
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