楽曲の世界観から生まれた短編を、電子書籍風のレイアウトでお読みいただけます。
1. 雨に滲む輪郭
雨が降り続くと、世界は少しだけ輪郭を失う。
仕事帰りの亜麻奈(あまな)は、濡れたアスファルトを踏みしめながら、“自分自身の輪郭”までぼやけていくような感覚を抱えて歩いていた。
街灯の光は水滴に滲み、見慣れた道が別の場所に見える。
そのぼやけた景色に、亜麻奈はいつも過去の影を重ねてしまう。
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