Suno AIと作った音楽の時間 – 第8回:InstagramとTikTokに制作過程を置く意味

Spotifyに、曲はアップした。
Bluepiece Lab.という名前で、確かに音楽は「外」に出た。

でも、正直に言えば、
それだけで何かが変わるとは思っていなかったし、
実際、何も変わらなかった。

僕はこれまで、
ウェブデザイナーとして、そして今はウェブプロデューサー的な立場で、
長く仕事をしてきた。

だからよくわかっている。

どんなにかっこいいホームページを作っても、
どんなに質の良いウェブサービスを作っても、
誰にも見てもらえなければ、
誰にも使ってもらえなければ、
それは「存在しない」のと同じだ。

――まあ、そうだよな、と思う。

SNSは、もともと苦手だった。
コミュニケーションも得意ではないし、
一人で黙々と何かを作っている方が性に合っている。

曲を作る。
画像を作る。
世界観を考える。

それだけなら、いくらでもやれる。

でも、Spotifyにアップしてしまったのだ。
もう後戻りはできない。

そう腹をくくって、
InstagramとTikTokに「Bluepiece Lab.」のアカウントを作った。


アカウントは作ったものの、
正直、作法がよくわからなかった。

とりあえず、Sunoのシェア機能を使って、
生成された画像付きの音源をそのまま投稿してみる。

……うーん、これでいいのか?

わからないまま、
とりあえず毎日1曲のペースでアップしていった。

当然だが、反応はない。
誰が見ているのかも、わからない。

数字は動かず、
静かな画面だけがそこにあった。


そんな時だった。

同じように、AIで音楽を公開している人から
フォローをもらった。

正直、驚いた。
そして、慌ててフォローを返した。

その人のアカウントを遡って見てみる。
投稿を眺める。

そこには、
自分とはまったく違う「やり方」があった。

AI音楽をやっている人たちを積極的にフォローし、
フォローされ、
音楽をただ貼るのではなく、
簡単なムービーを作り、歌詞と一緒に曲を届けている。

ストーリーで新曲を告知し、
自分のウェブサイトを作り、
グッズまで販売している人もいた。

そこには、
はっきりとした「世界観」があった。

――なるほど。


そこから、
意識的に他の人の投稿を見るようになった。

できるだけフォローして、
楽曲を聴いて、
いいと思ったものには、ちゃんと「いいね」を押す。

ディストリビューターの情報を探していたとき、
noteに同じような人がたくさんいることに気づいたように、
InstagramにもTikTokにも、
AIを使って作品を発表している人は本当にたくさんいた。

しかも、日本だけじゃない。
世界中にいる。

それぞれが、
生成した画像や動画を使って、
必死に自分の世界を形にしている。

正直、圧倒されそうになった。

でも同時に、
「ああ、そうだよな」とも思った。

世界観は、
もっと作り込むものなんだ。

曲や画像を作るだけじゃ足りない。
それを伝えるために、
みんな必死に自分自身を磨いている。

自分には、
まだまだやることがある。


歌詞を入れて作った曲たちに、
もう一度、ちゃんと向き合うことにした。

動画を作ろう。

一枚の画像から、
数秒のビデオを作れるサービスがいくつもある。
使ってみようと思った。

もちろん、
一枚のジャケット画像だけで
何本も動画を作るのは無理がある。

同じコンセプトで、
何枚も画像を生成する。
それを動画にして動かしてみる。

5秒、5秒、また5秒。
短い動画が少しずつ溜まっていく。

Canvaで繋いでみる。
……なんとか、いけそうな気がした。


いくつかの動画生成サービスには課金もした。

買ったけれど、まったく使えなかったもの。
クオリティは高いけれど、
一瞬でクレジットが消えていくもの。

色々試して思ったのは、
この業界の移り変わりは、本当に早いということだ。

そして、その中で
「今は、ここが一番強いな」と感じるものも、確かにあった。


まずは「花は散り」。

この曲の動画を、ちゃんと完成させた。

キャラクターたちが、
物語の中で少しずつ動き出す。

Sunoで曲を作るところから始まった世界が、
映像を伴って、
はっきりと「物語」になっていく。

SNSに、
おそるおそるアップする。

すると、
いいねがつき、
コメントが届いた。

ちゃんと、返ってくる。

世界を磨けば、
反応が返ってくる。

――これが、音楽というエンターテイメントなんだ。

そう、実感した。


残りの曲も、
全部、ちゃんと完成させたい。

一つ一つの物語を、
きちんと磨きたい。

SNSは苦手だと思っていたけれど、
ここには確かな学びがあった。

この場所は、
大切にしていきたいと思った。


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Bluepiece Lab.
Bluepiece Lab.

AIを使ったクリエイティブを行うプロジェクト。
音楽や小説を中心に、作品全体を「ひとつの物語」として構築することにこだわっています。
技術よりも感情、効率よりも余韻を大切に制作しています。

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